皮膚科について
皮膚に起こりうる病気には非常に沢山の種類があります。湿疹や吹き出物などは、一見すると同じように見えるものも多いため、患者さんの中には「同じような形状の発疹ならば、治療法にもそんなに違いはないのではないか」と誤解されている方もおられます。
しかし、皮膚疾患には放置していても大きな問題が生じないものから、急速に進行して命に関わるものまで様々な種類があり、皮膚に関する専門的な知識と経験が必要となるのです。正しい検査や診断がなされないと、皮膚の状態がかえって悪化し、治療が難しくなることさえあります。
皮膚科疾患に幅広く対応します
当院では、患者さん一人ひとりに合った治療方針をご提案いたします。外的因子によるもの、内的因子によるもの、加齢によるものなど、原因を見極めながら丁寧に治療を進めていきますので、皮膚の異常やトラブルが起こったときは、当院までお気軽にご相談ください。
エキシマライトを導入しました
エキシマライトによる光線療法とは、光線治療器でライトを照射することにより、紫外線の免疫抑制作用を利用しアレルギー反応を起こしている皮膚の症状を鎮静化させる治療法です。
治療効果が高い波長領域の308nmの中波紫外線を照射することで、皮膚疾患の改善が期待できます。
痛みはまったくなく、照射部位が少し温かく感じる程度です。
また、小範囲の患部にスポット照射していくので、全身的な副作用もありません。
詳しくはコチラ
適応症例
- 円形脱毛症
- 尋常性白斑
- アトピー性皮膚炎
- 尋常性乾癬
- 掌蹠膿疱症
など
金額
健康保険適応で光線療法については3割負担の方で1日につき約1,000円程度です。 その他に診察料や処方せん等の代金がかかります。
治療の回数
週1回程度。効果が現れるのは症例や患者様の皮膚の状態にもよります。
副作用・治療を受けられない方
紫外線によるリスクは抑えており副作用は少ないとされていますが、まれに紅斑や水疱形成、色素沈着などの日焼け時の様な症状が見られる場合があります。それらは一時的なもので徐々に軽減します。
- 光線過敏症のある方
- 皮膚悪性腫瘍の合併既往のある方
- 免疫抑制剤内服 または 外用中の方
など
よくある質問
Q.通院の回数は?
A.患者様の症例や皮膚の状態にもよります。週1回を目安としていますが、無理せずお通いになれる程度で問題ありません。
Q.治療が受けられる年齢は?
A. 乳幼児から治療可能です。
指しゃぶりの癖があり外用薬を塗るのに抵抗がある部位などに、光線療法は適しています。
Q.光線療法を受けた後に注意することはありますか?
A.紫外線を照射する治療器なので、夏場などは特に施術後に直射日光に当たることは避けていただくのが望ましいと考えます。帽子や衣服で隠れない部分は日焼け止めクリームを塗ってお帰りいただくことも可能です。
Q.患部に日焼け止めクリームを塗ってきてしまったのですが
A.クリームを落としてからライト照射を行ないますのでお申し出ください。
Q.治療後の赤みが出た場合どうしたらいいですか?
A.一時的な日焼け症状なので、時間とともに薄く目立たなくなっていきます。
患部を冷やしたり、クーリングローションなどをお使いになる必要はありません。
導入機器
紫外線治療器エキシプレックス308
このような症状の方はご相談を
- 皮膚に痛みがある
- 皮膚にできた発疹が痒くてたまらない
- 皮膚がただれている
- 皮膚に斑点や吹き出物がある
- 皮膚が赤くなって、白いカサカサが付着している
- 皮膚が厚くなり、ときおり痛みがある
- 皮膚を触ると熱くなっている
- 足の裏や指に黒いほくろのようなものが出来ている
- 熱いもの(熱湯、料理油など)でやけどを負った
など
皮膚科で扱う
主な病気
- やけど
- 水虫
- 虫刺され
- いぼ
- ニキビ
など
やけど
水虫
水虫は、白癬菌と呼ばれているカビの一種が足の皮膚から入り込み、皮膚の奥の方で増殖することによって起こる感染症です。多くの方がご承知の通り、足の皮がめくれたり、水ぶくれになったりし、痒みを伴う症例が多く見られます。ご家族の中に無治療の水虫の方がいらっしゃった場合、家庭内で浴室の足ふきマットやスリッパなどを共有していると、水虫がうつってしまいます。あまり神経質になる必要はありませんが、マットやタオルなどは分けるように心がけましょう。
治療にあたっては、主に抗真菌作用のある塗り薬をつけて治しますが、皮膚の角層が硬くなっている角質増殖型などの場合は内服薬を用いることもあります。なお、痒みが治まったからと言って勝手に止めてはいけません。白癬菌をきちんと退治するため、必ず医師の指示に従ってください。
虫刺され
都市部では少なくなってきたと言われていますが、実際には虫に刺されて患部が赤く腫れたり、水ぶくれになったり、しこりが出来たりすることはよくあります。特に小さなお子さんの場合、腫れがひどくなることが多いようです。刺された直後に腫れてくることも多いのですが、そのときは皮膚に変化がなく、翌日以降に腫れてくるケースもあります。ハチなどに刺されたときは、痛みだけでなくショック症状を引き起こすこともあり、注意が必要です。
治療に関しては、ステロイド軟膏を患部に塗ったり、腫れや痒みを抑えるため抗アレルギー薬を使用します。痒いからといって患部を引っ掻くと、患部が感染等をおこし悪化しますので気を付けてください。
いぼ
皮膚の表面に発生する角質の突起物です。多くは皮膚の良性腫瘍ですが、その他にも様々な種類があります。痒みや痛みなどの自覚症状は殆どありませんが、手などで患部を弄ると、どんどん増えていく傾向があります。いぼはウイルスが感染する皮膚疾患ですから、人から人にうつることもあります。
治療にあたっては、原因となっているウイルスを撃退することと、出来てしまったいぼを消失させることを目指します。しかし、いまだに特効薬や特効的治療法は確立されていませんので、一回で治ることはほぼありません。いぼの種類や発生部位を勘案しながら、個別具体的に週一回程度の通院を行います。小児の場合、痛みの少ない治療を選択できます。
ニキビ
にきびは、皮膚の毛穴の中に面皰という皮脂が溜まることにより、皮脂を分泌する毛穴の出口が硬くなって炎症を引き起こす病気です。ホルモンの影響が大きく関わっており、思春期によく見られます。皮脂の分泌が多くなったり、皮膚が汚れて毛穴の先が詰まったりすると、アクネ菌という常在菌が増殖し、発症すると言われています。
にきびによって炎症が起こると、赤いブツブツが増えていき、さらに進行すると膿が溜まって嚢胞になります。炎症が強いと、ニキビが収まった後にケロイド状の瘢痕が残ってしまうこともあります。治療に関しては、毛穴の詰まりを改善し、ニキビを出来にくくするアダパレンという薬が主に用いられます。さらに、アクネ菌や炎症に効果的な抗生物質の内服薬・外用薬で治療することもあります。